ライブ配信はリスクと常に隣り合わせです。不安定なインターネット回線を使い、同時にたくさんの処理をするパソコンを使い、少ないスタッフで実施されるのが今のオンライン配信の現状です。

その分、恩恵もあります。コストが安く手軽にできる事、テクノロジーの進化で誰もが実施できる事、開始したいと思った時に即スタートできる事など、リスク以上にたくさんのメリットがあります。

今回は、そんなメリットたくさんのライブ配信の「リスク」の部分についてです。中でもリスクを回避するための「バックアップシステム」について言及したいと思います。

完璧なバックアップ作り

上の図は、本番用とバックアップ用、完全に切り分けた2回線を作っているシステム図になります。この仕様だと、どこか1つダメになったとしても大丈夫です。撮影機器、スイッチャー(キャプチャボード)、配信機器、通信機器、どのパートがダメになったとしても、もう1つのラインが完全にバックアップとして機能します。

ライブ配信は、1つダメになったら配信が止まる可能性があります。上の図のように、カメラ3台のうちの1台がダメになっても、他の2台でカバーできますが、カメラ以外の部分は、1つダメになると配信できなくなってしまいます。オンライン配信は、常にこうしたリスクを抱えています。

上の図ではYoutubeを想定していますが、zoomでも同じですね。ホストと共同ホストをそれぞれ本線とバックアップ回線で作れば同じです。

予算とリスク

リスクを減らそうとすると、上の図のように2倍の機器を準備する必要があります。単純に費用も2倍です。問題になるのは、リスクと予算の問題です。

いわゆるテレビ放送業界に長くいる立場からすると、今のトレンドであるライブ配信は、非常に便利ですが、その分とても簡易的な機器を使い、少ないスタッフで実施されます。予算自体も明らかに少ないです。

予算とリスクは相反するので、予算が増えればリスクを低く抑えられ、逆に予算が少なくなればなるほど、リスクは高まっていきます。この辺は非常に難しい問題で1つの結論は出ませんが、「リスク」についてイベント運営にあたる皆さん一人一人が理解しておく事は、少なくとも必要な事だと思います。上の図で紹介したバックアップシステム図は、リスクを回避するための1つの方法で、他にもイベントごとに色々と方法があると思います。それらについて、予算の範囲内で色々と考える事が大事だと思います。

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