普段、テレビやパソコンの配線に使う機会の多い「HDMIケーブル」ですが、オンライン配信でも結構使います。カメラとスイッチャーをつないだり、プロジェクターにつないだり。今回は、普段から何気なく使っているHDMIケーブルについて、配信の時の注意点をまとめていきます。意外と落とし穴が多いです。

① 5m以内のケーブルを使おう!

HDMIケーブルは「5m以内」が推奨されていますので、配信に使うHDMIケーブルも、できるだけ5m以内の短いケーブルが良いです。(HDMIの規格で、5m以上のケーブルを使用すると、映像などに何かしらの影響があるとしています → wikipedia参照)。

② ケーブルの連結はダメ!

HDMIケーブルの長さが足りない時に、延長するための機器を使う人がいますが、これはやめた方が良いです。ケーブルを連結すると、データの減衰が起こり映像信号がちゃんと届かなくなってしまいます。表示されていたとしても、画質が荒くなってしまったり遅延が起こります。信号増幅機能を持った延長機器も販売されていますが、極力使わない方が良いです。

距離が必要な場合でも連結するのはやめて、長いケーブルを購入して下さい。弊社では最長50mのHDMIケーブルを使用していますが、これまでのところ問題ありません。長いケーブルが必要な時は1本にした方が良いです。

③ 差し込む方向が決まってます!

「光ファイバーのHDMIケーブル」は、つなぐ時に気を付けて下さい。ケーブルはどちらも同じ形状をしていますが、実は方向が決まっています。ケーブルをよく見ると「Source」「Display」と書かれています。

Source(ソース)は、出力元になる方に差し込みます。カメラとスイッチャーをつなぐ場合、ソースを差し込むのは、カメラになります。

Display(ディスプレイ)は、出力先に差し込みます。PCとプロジェクターをつなぐ場合、ディスプレイを差し込むのは、プロジェクターです。

ちなみに、10m以上のHDMIケーブルは全て「光ファイバー」です。

④ 規格や相性に注意しよう!

HDMIケーブルは、一見すると見た目は同じなのですが、規格があります。よくあるのが、つないでいるのに映像が表示されない、という問題です。4Kや8K対応の規格ケーブルがあったり、この辺は本当ややこしいです。USBも2.0や3.0なんていう規格が存在しますが、ケーブルを購入する時は、是非この辺の「規格」に気をつけて購入するようにして下さい。

それとHDMIケーブルと機器には「相性」があります。ちゃんと接続しているのに映像が表示されない、という事がよくあります。これは規格やバージョンも影響しているのですが、ハッキリと原因がわかりません。ですから配信本番に備えて、HDMIケーブルは多めに用意すると良いです(これ、配信業者のプロでもこうしてます)。

⑤ 抜けやすいので頑丈に固定しよう!

複数のカメラやPCを使ったライブ配信の現場では、ケーブルが散乱しています。そうした時に怖いのが、足が引っかかったり・引っ張ったりしてケーブルが抜けてしまう事です。HDMIケーブルはけっこう簡単に抜けてしまうので、ライブ配信の本番中に抜けてしまったら大変です(HDMIケーブルだけでなく、USBケーブルなども同じく抜けやすいので注意)。

パソコンやカメラ、プロジェクターなどにケーブルをつないだら、必ずガムテープや養生テープを使ってぐるぐる巻き状態にしておくと良いです。超基本的な事ですが、大事です!

⑥ 束ね方に注意!

光ファイバーのHDMIは、結び方によって光ファイバーが折れてしまうので、束ねる時はできるだけ「大きな輪」に作って束ねた方が良いです。

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